性格なのか症状なのか

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性格なのか認知症の症状なのか

認知症症状に見られる感情や性質

認知症の種類は、アルツハイマー型脳血管性はよく耳にすると思いますが様々に分類されます。原因や症状に特徴的なものがはっきりしているものもありますが、多くの認知症には感情の起伏の変化が見られます。
感情の様子も多種多様にあり例としては、

  • 被害妄想
  • 興奮や混乱
  • (夜間)せん妄
  • 執着
  • うつ状態

などが挙げられます。
マイナスな感情状態が目立ち、衣食住や金銭に関わることで感情の起伏が見られることが多いようです。

また、一変して認知症の種類によっては意欲低下というような症状もあり、積極的に行動していた方が自発性をなくし元気がなくなってしまうということもあります。
認知症の症状としては、感情面にしても上記のような感情の起伏の度合いが激しくなっていく様が見られます。認知症は進行していくものです。

性格なのか認知症なのか

認知症によって、

  • 穏やかな性格だったのに怒りっぽい・イライラする激しい感情を見せる
  • 明るく陽気な性格な人から笑顔が減り元気がなくなる・メソメソする

というように、周囲も驚くような反面の気性になることがあります。また認知症の進行により感情のコントロールがうまく出来ず、もとの性格を頑強にすることも見られます。

年をとるにつれて、身体が思うように動かなくなったり物忘れがあったりして、イライラしたり、人生を悲観してしまうことがあります。体感反応も鈍くなり、感情表現も乏しくなることもあります。高齢の方がそのような状態になった時、家族や周辺にいる人は認知症を疑いますか?

身体の衰え・これからの生活面での不安やストレス、社会的な不安要素は多く、そのような原因で招く精神的な疾患もあります。人生観や今までの生きてきた道筋で頑固になることもあるでしょう。ですので、あらゆる精神状態が症状のように見えても一概には認知症とは言えません。認知症かそうでないかを判断するのも難しいことです。専門の医師に相談しましょう。