老化なのか認知症なのか

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老化なのか認知症なのか

老化はだれにでもやってくる

人間は加齢とともに体の機能が低下していくものです。骨が折れやすくなったり、病気にかかってしまったり。骨や内臓と一緒で、脳の機能の働きも低下していきます。新しい知識や覚えることがあっても、以前より覚えにくい・身につかない、「以前はもっと覚えがよかった。」なんて感じることも出てくるでしょう。人のより実感する年代も頻度も様々で差はあるとは思いますが、誰にでも見られておかしいものではありません。

老化による「物忘れ」は、自然な老化現象といえます。老化の物忘れには次のような様子が見られます。

  • 覚えが悪いな、思い出せない、という自覚がある。
  • 行ったところ、やったところの一部分を忘れてしまう。

具体例でいいますと、

  • レストランで昼食を食べたにいったことは覚えているが、何を注文したか覚えていない。

老化による物忘れでは、メニューを忘れてしまっても食事をしたこと自体は覚えています。しかし認知症では食事をしたということ自体を、覚えていないとういような症状が多く見られます。物覚えや物忘れがあると、老化によるものかな?と思うものの不安に感じるものです。また、それらが認知症によるものだったとしたら自覚症状がないということも考えられます。

【老化なのか認知症なのか:参考サイト】

認知症の症状:老化と認知症の違い(物忘れ)

認知症とは

認知症の疑いがあると、専門医の診断や検査を行い、そこで老化か認知症によるものなのかはっきりします。

認知症の定義は「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態。」です(厚生労働省サイトより)。
認知症とは何か

認知症は原因・進行性が老化とは異なります。認知症は進行性のあるもので、初期の状態では診断基準を満たしていないというケースもありえます。逆に言えば、診断基準を満たしている状態は初期とはいえないとも考えられます。

老化によるものなのか、認知症によるものなのか、的確な診察や検査が必要です。