初期認知症への家族の対応・接し方「意欲低下」

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初期認知症への家族の対応・接し方「意欲低下」

初期認知症に見られがちな「意欲低下」

友達も多く社交的な方が家に閉じこもりがちになったり、おしゃれな方が洋服や持ち物に気をつかわなくなったり、初期から意欲、自発性がなくなったようにみえることがあります。体力や気力がなくなり、以前のように面白い・楽しいと感じなくなってしまい、周囲の人との交流についていけなくなってしまうことがあります。体が疲れやすい、気持ちも楽しむ気分にはなれないのです。

本人の気持ちが原因ではなく、交通手段や天候によってなかなか出かけるのが大変になり疎遠になってしまうこともあります。習慣や人との交流は脳を刺激させます。それが遮断されると気持ちも体力も低下してしまうものです。

初期認知症の「意欲低下」への対応

意欲低下は身体に様々な影響を与えます。

  • 日中の活動が減り、不眠や昼夜がしてしまう
  • 食欲低下から、栄養不良や体力低下する
  • 筋力が落ちケガや寝たきりの原因になる
  • 人との交流が減り、他の認知症症状が悪化する

意欲低下は心身に大きな影響もでますが、認知症症状を進行させる大きな要因にもなります。家族ができることは、心身に無理なく負担や過度のストレスを与えないように、活動を薦めるとよいでしょう。

強引に活気づけようとしても悪影響でストレスや疲労を与えてしまいます。外との交流が難しくても、家の中での日課や生活習慣を大事にしてみてはどうでしょうか。長年行ってきた日課や生活習慣は身についているものです。少しの手助け・促すことでご本人ができることを無理なくやってみることができればいいですね。

お菓子やお茶、お散歩、お風呂、ご本人の好きなこときっかけにして活動の時間をつくってみるのもいいと思います。体調や気持ちを考慮して無理せず本人のペースを大事にされるといいと思います。

介護サービスを利用して、交通手段のサービスのあるデーサービスやリハビリ等を受けるのも気分転換になりますし、家族以外の人との交流やケアも支えになります。