初期認知症でも想像を超えた行動

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初期認知症でも想像を超えた行動

防腐剤の粉状のものをふりかけて

余暇活動や外出、とても積極的な男性Bさん。家族も方も頻繁に面会に来られていて入居生活を不安がる様子も見られず、お話好きで職員ともはっきり意思疎通がとれており入居生活も安定されているようにみえていました。

おやつの時間、家族からの差し入れの大好きなどら焼きを召し上がっていただこうと預かっていたどら焼きを冷蔵庫から出しBさんに渡しました。すると、どら焼きの個包装の袋に入っていた防腐剤を開け中の粉状のものをふりかけて召しあがろうとしました。

気がついた職員があわてて止めたため、口にいれることはありませんでしたが、職員があわてた出来事でした(後に調べて添付されていたものは防腐剤ではなく脱酸素剤といわれるものでした)。

突発的に想像しないような行為を起こす

直接身体に悪影響を与えるものではありませんでしたが、認知症の人が突発的に想像しないような行為を起こすことを再確認しました。

Bさんが普段場所の感覚が時々わからなくなる程度の軽度の認知症だということ、入所の日が浅く初期認知症と思い、初期認知症の人に対しての介護士の気持ちを引き締める教訓になった出来事でした。